
三重県は10軒程度の家が1単位となって、通夜葬儀を取り仕切ってくれる近隣組織があり葬式組とも呼ばれています。
仕事を休んでも葬式を手伝うことが当たり前となっている地域もあるほど、三重は古いしきたりの中で葬儀が行われています。
しかし、現在親戚や一部の親しい人たちだけが参列する家族葬が増えてきています。
というのも高齢化が進み、従来多くの参列者がある会社でのつながりのあった人たちも退職から何年もたっている場合、参列することもなくなり葬儀の規模自体小さくなったことで隣近所に手伝ってもらう必要が少なくなったことや、故人も生前身内だけで葬儀をしてほしいという考えを持つ人が増えたからだと考えられます。
また遺族も、近隣住民に葬儀を取り仕切られることによる気遣いなどを考え、専門の葬儀会社にすべてを任せる家族葬を選択する人が津市などの都市周辺では多くなっています。
このように、これから三重のような古い慣習が残る県でも家族葬は増えていくでしょう。